書きたい気持ちはあったのだけれども、今までずっとWebの話か自分の話しか取り上げたことのない頭では、どうにも第三者が絡む話を上手く組み立て辛い。上手いこと整理分別できるようになるまでは、まだ少し、時間がかかるのかもしれない。それでも調子は大分戻ってきた。何を考えるにも割合すんなり行くようになったのが何よりの証拠。


そして再認識する自分の駄目さ具合。僕はこれほどまでに弱く愚かでどうしようもない人間だったのか。日ごろの大言壮語は「そう言っておく」ことでの自分に対する釘打ちでもあるのだと、今一度戒心しておく必要がある。僕は弱い。僕は愚かで、僕はどうしようもない。忘れてはならない。あらゆる事態は最大限に悪化する。ものも、人も。


くるりくるりと思考がまわる。あまりにも思い浮かべるべきこと、考えるべきこと、気にかけるべきことらが多すぎて、それらのほとんどあるいは全くが伝えられない。きっとそのうちの大半は笑って済まされてしまうだろうし、とるにたらないことだろうし、僕がそうしたいだけなのかもしれない。気にかける彼氏。優しい彼氏。そういう自分。それで「許されるのではないか」という下心。体裁だけでも繕おうとする見栄。去来する囁き――本当にどこまでも、嫌な奴だね、お前は。


彼女は先に眠ってしまって、僕は真夜中一人で起きて、くるりくるりと思考はまわる。
ああ、あれをまた言いそびれた。
どうして僕はこうなのか。
振り返れば変わらぬ後ろ向き。それでも。今日も明日もこれから先もずっと、いつだって何かを言いそびれて、いつまでもそれをまわしながら。
僕は、そんな風に眠りたい。