ほったらかし過ぎたので近況報告。
長年のバイブルだったTRIGUN MAXIMUMが完結。HELLSINGより先に終わった。ここ数年は年一冊出ればいい方というヒラコーペースだったので、今か今かと続刊を待ちわびる日々が終わったのと同時に、ある種の青春的な感慨がノスタルジーを伴うものへと変わって行くのを感じる。自分の中で一つの区切りのようなものが生まれつつある。毎度恒例の巻末おまけ漫画がなかったのと、十三巻の追い込まれっぷりから、やり切ったのだろうな、と思った。不思議なもので、放送当初はあまり印象に残っていなかった*1アニメ版TRIGUNのエンディングテーマが、物語の終焉に近づくにつれて自然と思い出され、最後の一頁で綺麗にすとんと切れた。鮮烈に耳に残るウィンドチャイムの音。実に十年以上にわたって紡がれたうたは、はるか時の彼方、まだ見ぬ遠き場所まで、ずっと唄い続けられるのだろう。素敵な物語を有難う、内藤先生。次回作はいつ頃ですか。
終わったといえば、四ヶ月連続刊行の予定が、何故か最終巻が出るまでに半年ほど経っていた「ばいばい、アース」もついに文庫に落ちて完結。ずっと読みたかっただけに素直に嬉しい。そして素直に、面白い。やはり並みの書き手ではないと再認識させられる。こんなのをマルドゥック・スクランブルとほぼぶっ続けで吐き出せる頭がうらやましい。というかこれがハードカバー上下二段段組、合計金額六千円超で角川から出されていたということの異常さもさることながら、これの加筆修正作業と平行してスプライト・オイレンシュピーゲルまで刊行してしまう異常さ。褒め言葉として言いたい。冲方丁氏は、狂ってる。


さて、先般の日記で触れていたライブ動画配信サービスだけれども、Castilyはサイトリニューアル、LivetubeとVixy.tvは地道に機能のアップデートと、着実に進歩を遂げてきている。知名度も上がってきたのか、Livetubeでは常に多数の配信で賑わう反面、恒常的にサーバー・帯域負荷でストリーミングバッファが起きてきている。帯域強化を予定しているらしいので、現状の賑やかさのまま快適になれば、もっと面白いことになりそうだ。脚光を浴びる様々なUGCの中でも、まだまだ発展途上な分野であると思うので、こういうユーザビリティに溢れたサービスが伸びてきているのは、一コンテンツ消費者としては喜ばしい限り。
送り手としても何か面白いことが出来ればとは思うものの、最近は朝五時起きな生活にくわえて、あれやこれやでインプットに割ける資本が低迷の一途を辿り、さらには彼女さんの可愛さも拍車をかけて加速し出す始末で、本当に人生って何で有限なのかしらん、と贅沢な煩悶まで抱えるに至り、人生面白いけど上手くいかないなあと満足げにため息をつくのであった。
ああ、もっと色々な音が聞きたい。もっと色々なものを読みたい。もっと色々なところに行きたい。もっと色々なことを知りたい。それに二人一緒なら、はじけて、消えてもいいよ。ってどんだけ。

*1:オープニングのH.Tと「楽園」の印象が強すぎて