で、すっかり当初のRSSについてのことを忘れていた。僕はこのRSSってものが囁かれ始めてから今の今まで、全くまともに使ったことすらないのだが、このRSSというのはこの転載問題を通してみると、どういう意味を持つのだろう。
RSSそのものを見てみれば、これは更新された文章を一定のフォーマットに則って配信する、という簡単なものだ。リーダを走らせるだけで、お気に入りのサイトの更新と、本文が同時にチェック出来るし、使いようによっては記事見出しを引っこ抜いてヘッドラインのように運用することも出来る。また特定のサイトのRSSばかりを集めた自分用ポータルも簡単に構築出来るだろう。では。このRSSを引っ張ってくることはtumblrに転載、リブログとやらをすることと何が違うのか。
最大の問題は、「される側」がその事を承知しているかいないかだ。RSSは公開し、取得されるべきものである。RSSを公開している側とすれば、はなっから取得してもらう為に置いてあるのだ。サービスとしてあちらこちらのRSSを登録すればWeb上で一覧表示できるものもある。転載ありきの技術であり、公開する側、転載される側はその事を知りつつRSSを置く。やられていることはtumblrと似たようなものなのに、その受け入れられ方は全く異なる。
記事見出しだけを取得し、更新確認ツールとして使うものなら、結局はそのサイトに行く訳で、先の加野瀬氏の記事内で指摘されていたような「そこで満足してしまう」ことは考え難い。しかしRSSのバージョンによっては全文表示が可能であるし、例えばこれが絵のサイトであれば、記事内の絵は見れてしまったりする。今では絵師界隈でもブログツールを使っていることが多い。しかしRSSは糾弾されないのだ。何故か。
簡単な話だ。RSSは発信側が発信する情報を選べる。サイトに来て欲しければ全文表示をしなければいいし、ただ文章を表現することだ目的ならガンガン全文表示で配信しまくってやればいいだけの話だ。絵にしても、記事にサムネイルだけ置く形や、別に配置しておく形なら問題ない。「配布する人の満足いく形で転載される」からRSSは認知される。
故に、RSSを集めて公開するのは多分大丈夫だと思うよ某メイドさん