闇を視て、白を視て、薄いにじんだ光が視えて、それが夜空と、緩い息と、月の光だとようやく気付いて。 眼の内側と少し上のところに空洞を感じ、乾いて裂けた唇の痛みも、冷えて感覚の失せた指先のこともどこか他人のことの様で、浮かぶ思いはただ文字でしか…
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