失恋をすると髪を切る、なんて不思議な古い習わしのようなものがあるけれど、一体どういう意味があるのだろうか。
後ろ髪を引かれないように?それとも、日々積み重なる想いと共に伸びた髪を切ることで、「断ち切る」ため?髪は女の命と言う様に、それを切るまでして戒める意味もあるのだろうか。
何にせよ、全くそんなことは関係なしに髪を切った。前は完全に眼に入り、横は耳がすっぽりと隠れるくらいに伸びていたのを、ばっさりと。
頭は軽くなったところで、心変わることはなく。まやかし、気休め。他愛もない。