オンラインでなく、なおかつ資金があるというのは危険だ。一月か二月後、きっと光回線が開通する頃には、部屋が本の山になってしまっていそうな気がする。あの方のように、あるいはリードマン氏のように。

本というのは眺めるだけで面白いものだ。図書館だとかは、書架の間をうろつくだけで気が舞い上がってしまう。ただ、借りるとまず間違いなく返却願いが来るので、あまり借りることはなかったのだけど。

しかし、なまじ自由になるお金があると、歯止めがきかなくて困る。昨日東急ハンズに寄るついでに、五階から紀伊国屋に入ったのがそもそもの間違いだった。新刊と文庫のフロアで気付けば閉店のBGM、手には一抱えの本。い、一週間分としてこれくらいは要るよね。来週も来る気か己は。会計で眼鏡のおっさん……もとい、一葉さんとキスしてグッバイ、もう眠らない。

どなたかお客様の中でいくらでも本をしまえて場所を取らない四次元本棚をお持ちのアラブの石油王はいらっしゃいませんか。