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あれ程嫌がっていたにもかかわらず、
遂に手に入れちまったiPhone3GS。
やばい凄さと快適さを端的に書いてみる。
ともかく早い
以前というか、今や通話用に成り下がったINFOBAR2と比べて、多機能になったにも関わらずともかく早い。
3Gがどの程度かは知らないものの、他機種と比べて(ホットモックを触ったくらいですが)格段に早いし、何より遅延を感じさせない工夫が随所に見られる。
例えばロードはただ読み込むだけでなく、必ずインジケータなりが出てくるので体感の待ち時間が短いように思わせられるのだ。
UIがいちいち小綺麗
全体的に統一感のある、あの「Macの感じ」に整えられているのが憎らしい。
なんといってもフォントが見やすく美しい。セルフォンや他のスマートフォンとは比べるまでもなく、フォントの為だけにiPhoneにする価値があるくらい。
個人的にはこれの為にiPhoneにしたと思うくらいスムースで素敵。
winユーザーなら何もかもがSafariのフォントスムージングに掛けられてると想像すると分かりやすいと思う。
好き嫌いは分かれるところだが、自分としては何もかもがこうなれば良いのに、と思っている部分なので大満足。
アプリで快適万能デバイス化
App Store で落としまくれる様々なアプリ。
小ネタからビジネス実用まで多岐に渡り、無料アプリを試して見るだけでも一仕事。
Apple の検閲が入って一元化されてるだけあり、持っているアプリのアップデートもワンタッチだったりと至れり尽くせり。
WIMでは逐一しなければならない作業が大幅に短縮出来るのは嬉しい。
入力が楽しい
フリックを始めとしたマルチタッチ特許を十全に活かした操作感覚は、実際手にとって見るまで分からない所。ホットモックではなく、日常の一部になった時にこの気持ち良さは実感される。
例えばブラウズ。ページスクロールで、指はありもしない「ベクトルのレール」を感じるのだ。
直前的に指をずらす時に、フェーダを触っているような感覚で、動かす方向と直角に抵抗がある様な感じ。
そんな錯覚を起こすくらい、滑らかかつ繊細、そして精密に、「自分の指で触っている感」を実感する。
そんな感じで
まだ触りはじめて三日、慣れないフリックでぱたぱた書いてみましたが、あれ程食わず嫌いしてたのが馬鹿らしくなる程に、毎日新たな発見をしては喜び、手探りでこの子の可愛さを見つけている感じです。
キャリアのことは某氏の言葉通り「土管屋さん」という認識で忘れて、むしろ中からアレすれば……くらいの勢いで使い倒しでやろうかな、と。
ちなみにまだPCはないので、ネットカフェであれこれしましたが、十分使えてます。
PCがあった方が尚いいのでしょうが、無いならないでどうにかなるものです。
これ書いてもまだまだバッテリーはピンピンしてるぜ、さあ、何をしようかなあ！
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iPhoneなんか使いたくない！ 外出先でも携帯電話のブラウザ(notフルブラウザ)でTwitterを快適に使いたい人のまとめ。
僕の持っている携帯電話がINFOBAR2のみなので、OpenWave寄りのレビューになってます、ご注意を。
一応個人的なお勧め順に掲載しておきますが、やはり各キャリア・ブラウザごとに実装の差がありますので、最終的にはご自身で確かめることをお勧めします。といっても、OpenWave程の糞実装ブラウザもなかなかないとは思うのですが……。
こういったサービスを使うと、ID/Passの送信が必要になることもあり情報漏洩が心配されますが、oAuth認証を通してログインすれば、各サービスに使用されているサーバにID/Passは保存されません。
Dabr - http://dabr.co.uk/
Movatter - http://movatter.jp/
- PC/Mobile対応
- Dabr並みの多機能っぷり。
- 設定項目豊富。
- RT、現在地POSTの書式設定アリ。
- 10種類ほどのカラースキーム。
- oAuth認証対応済み。
- 一度PCから認証してしまえば、以後端末番号を読み取って自動ログイン。
- 今のところ広告など一切なし。
- 今のところ画像Post機能はなし。
- βサービス中とのことで、不安定な面も。
Movatwitter - http://movatwitter.jp/
Tweete - http://m.tweete.net/
- PC/Mobile対応。
- 秀逸なデザイン、レイアウト。
- 驚くほど多数の便利な設定項目。
- カラースキーム。
- Fav、RT、Reply各ボタン表示・非表示切り替え。
- RT書式変更。
- ヘッダメニューの表示項目切り替え。
- CSSを特定の書式で書きメールで送信することで自分でデザインを変更することも可能。
- ID/Passを送信する必要アリ(oAuth未対応)。
- 画像投稿などの機能はなし。
- 今のところ広告など一切なし。
- ただし、僕の環境ではReplyボタンやRTボタンがPostにカブってしまい、非常に読みづらい……惜しい。
Slandr - http://m.slandr.net/
- PC/Mobile対応……が、恐らくCSSの問題か、OpenWaveだと何やってもフォントがでかい……。
- Dabrと同じくらいかそれ以上の多機能さ、かつシンプル表示。
- 画像投稿可能。
- ID/Passを送信する必要アリ(oAuth未対応)。
- 広告アリ。
- フォントさえ小さく出来れば……。
Twitstat - http://www.twitstat.com/m/
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「大切に使って、って言ったじゃない」
最初に「どうして」、次に「ああ、そうか」、僕の思考は二段階目で停止して、生きなければならない理由を見失う。
世間一般的に考えて、今の僕がおかれている状況は、最悪の一言に尽きる。住所、仕事、学歴、資格、スキル、コネ、未来――いずれもなし。こんな状況では、愛想を尽かされて当たり前で、嫌われて当然。自然、先の言葉はそれ故に出てきたのだろう。借り受けたお金がどんなものか想像もせず、これを湯水のように使い、それを何の気にもかけない男だと、そう思われたのだ。黒い絶望が目の前を埋め尽くす。
そんな馬鹿なことがあるか。そんな恥知らずな自分可愛さに生きられるのならば、こんな事態に自ら堕ちるものか。もっとしたたかに、もっと浅ましく、未だ家を出ることもなく、ただ哀れみと惰性に打算でもって享受される寄生生活に甘んじていただろう。ことここに至った理由の全ては、自ら死を選ばぬ為だ。あなたに死を負わせぬ為だ。
あなたにそんな風に思われるくらいなら。
あなたにそんな風に迷惑しかかけられないなら。
僕の生存に意味はない。
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役所に行って、何になるだろう。ここ暫く国民の義務を果たした覚えはないし、そもそもこの市の市民でもない。前の市では、生活に困って食うも食わずや、仕事も探せないので補助して欲しいと頼みに行けば、カップ麺一つ渡されて「返せるあてがないと貸せないので、仕事を見つけてから来い」と追い返される始末。湯を沸かす電気すらないってのに。そんな役所に、何の期待が持てるだろう。
就職支援の民間業者だって扱うのは正社員、初任給が出るまでにかかる諸々の費用を借りれよう筈もない。スーツすらないのに、どだい無理だ。何より借りたお金がどういうものか知っている。返せばいいなんて問題ではなく、そんなお金を、僕なんかが、例え一時であろうと、使う事は許されるものじゃない。
お金はあらゆる意味で「楽」に交換されるものだ。住居、服飾、食物、移動、時間、場所、娯楽。
元来僕は貸すことはあっても、借りることだけは大嫌いだった。他人の血、汗、涙で、「楽」を買うようなものだ。僕に優しい誰かの血肉を売るようなものだ。
彼女は少しでも僕が惨めな思いをせずに済むならと、お金を貸し与えてくれた。それがどんな苦しみや辛さでもって稼がれたものか。知っているなんていうのもおこがましい。そんなものを、自業自得の不遇にあって、「楽」するために使わざるを得ない不甲斐なさ。最愛の人を切り売りするような罪悪感。
それでも、それがあがなえると、信じたから。そうなるよう、信じてくれていると、信じたから。
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かくして僕の受難の日々が始まった。昼間は仕事を求めて街をさ迷い、夜はファミレスやネットカフェで朝を待つ。三日過ぎ、一週間が経ち、求人の要綱と事実の差に唖然憔然としつつ、友人にまで助けを乞うて、何とか足掛かり、せめて指掛かりだけでも得ようと足掻いたものの、じりじりと事態は悪化し、それでいて仕事の口一つ見つからない。すぐに近隣の足で行ける範囲は調べ終わってしまい、情報紙に目を通し、ハローワークの求人を調べ、面接をとりつけても、どうしても何も出来ぬ時間が残る。破滅の足音を背に聞きながら、何日も着っぱなしの服を引っかけ、駅ビルと百貨店の休憩所や、ファミレスでドリンクバーだけを頼んで、何度も読んだ本を読むふりをしたりして過ごすしかない時間。
いくらローテーションしたところで、何日も同じ服で同じような行動をしていれば、嫌でも人目につく。警備員にはマークされ、店員は僕を見るとあからさまにそれと分かる顔をし、雑踏からすら「あの人また同じ服なんだけど」と聞こえてくる始末。かといって、一日ネットカフェに居座ってはお金がもたない。あてどもなくさ迷ったり、店をかえてネットカフェに入ったり、どうにか人目を避けて時間を潰したりと工夫をしてはみても、段々と資金の目減りが激して行く。
定期的に様子を見に来てくれては、貸しだから、と重ねて資金を渡してくれる彼女。資金の減る速度と、使ってしまった額、その積が、彼女への罪悪感という解になって僕を苛み、それに比例して精神的にも生活的にも荒む一方で、結果は実らず、いよいよどうにもならないという段になり、否応なしに暗い予感が僕の頭に入り込んでくる。
このままでは、約束を果たすどころか、貸してもらった借りすら返せず終わってしまう。
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彼女は翌朝来てくれた。事情を話し、日雇いなどで食い繋いで再起を図る話にまとまる。穀潰しから住所不定無職に成り下がったのにもかかわらず、彼女は今までと同じく僕に接してくれた。やはり、昨日の夕べに話をしてから、彼女は僕の地元まで探しに来ていたらしい。もっと早く連絡しておくべきだったと反省する。
しかし、ここからが酷い有り様だった。飛び出した日が悪く、ハローワークが開くのが三日後の週明けで、求人情報紙も軒並み取り去られた後。例え三日何とか凌いだ所で、仕事は一朝一夕には入らない事を考えれば、五百円では餓死までは行かずとも、まともな仕事に就ける風体ではないだろう。彼女がネット求人で日雇いの口を調べて来てくれていたし、意思の上では何とかする気であったけれど、現実的な思考は、ここまで来てはみたものの、やはりどうにもなりそうにないな、と結論していた。求職活動には何かと物要りだのに、証明写真はおろか、履歴書すら手に入れられそうになければ、印鑑だって持ってきていなかったのだから。
が、彼女は僕に日雇いの口入りクリアファイルを押し付けると、「私の安心入りだから」と口添えた。安心とは何ぞやと覗くと、プリントアウトした紙の間に大金が挟まっているではないか。いくら馬鹿な僕でも、これがどのようなお金で、何のためのお金なのかは理解出来る。最初はなんとしてもそのまま返そうと思ったのだけれど、何のためのお金か――そのもう少し先を考えて、受け取る事にした。
こんな有り様の僕を、まだ彼女は信じてくれている。だから。
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最初は何処へ行くとも決めていなかった。家族以外のあらゆること、こと彼女についての思案が頭を埋め尽くし、一方腹の底からは快采を叫ぶ呪いが今こそ飛び出さんと暴れまわっている。人に迷惑をかけぬように。なるべく苦しくないように。もはや僕には一抹の希望もないのだから、どのみち悲しませる事になるならば、彼女の厄介になる前に消えなければならない。西が良いだろうか、あの樹海なら見つかるまい。見つかった所で、僕と判らなければいい。いや、原型を留めていれば、万が一がある。重石をつけて海に沈めば、すぐに食われて身元が判らなくなるのではないか。事故や身投げは問題外だ。これしかあるまい。
夕方から歩き始め、夜半に入り、刻々と更ける夜に同調するよう沈む思いを支えて、ただ死に死ぬための、一人きりのデスマーチ。見知った駅と線路を目印に、ただただ歩く。
その間もずっと、頭は彼女について考えていた。彼女には家を出る前に、家出をする旨と、「またね」と言ったきりだ。彼女のことだから、きっと僕を探す。もしかしたら待ってしまうかもしれない。それは嫌だ。それは違う。
日付の変わり目に、公衆電話から、彼女に電話をかけた。給料が出ないばかりに、携帯電話も使えなくなっていた。
何回かの呼び出し音の後、電話が繋がる。おずおずと話す僕。何も言わずすすり泣く彼女。がちりがちりと十円玉が飲み込まれていく。
とりあえず僕は、彼女の街に行く事に決めた。
